ライターという仕事に漠然と憧れを抱いていても、経験のない人にはどんな職業なのかイメージが湧きにくいものです。
かくいう私も、何も知らずに異業種からライターの世界へと飛び込んだので「思っていたのと違っていた」という感じる時も多々ありました。ここでは、ライターのリアルな現実を知りたい方のために、やりがいや厳しさについて包み隠さずお伝えします。
ライターの仕事とは?
ライターは、書籍や雑誌といった紙媒体やWebメディアなどに掲載する文章を書く職業です。依頼された企画内容に沿って取材やリサーチを行い、構成・執筆して1本の記事に仕上げます。記事を納品して終わりではなく、修正依頼に対応するまでが仕事です。文章作成だけでなく、画像の選定・編集やシステムへの入稿などを求められることもあります。
ライターの仕事のやりがい
自分の書いた文章が目に見える形で残る
自分の書いた文章が目に見える成果物となって公開され、多くの人の目に触れることにやりがいを感じます。その文章が誰かの役に立っていると考えると、喜びもひとしおです。記事によっては自分の名前が一緒に掲載されることもあり、形に残るものを作り上げたという達成感を感じられます。
新しい知識や情報を得られる
ライターの仕事では、記事のテーマに沿って取材やリサーチをするため、常に新しい情報に触れられます。だんだん特定の分野に詳しくなり、より専門性の高い記事にも対応できるようになると、自分の成長を感じられてうれしいものです。得られた知識が仕事だけでなく、プライベートで役立つこともあります。
通常では経験できない世界に触れられる
特に取材の多いライターは普通に暮らしていたら経験できないような場所に出向いたり、自分だけでは繋がれないような人の話を聞いたりすることができるのは、大きなやりがいにつながっているのではないでしょうか。
たとえば、私の場合、大企業の社長さん、政治家、芸能人、研究者、医師、高級レストランのオーナーなど、様々な方のインタビューをしますが、毎回、未知の世界に触れられ、知識が雪だるま式に蓄積されていきます。
これまでかかわったことがない分野の記事の依頼があれば、そのための勉強に膨大な時間を割くため、無事プロジェクトが終わったときは達成感がありますし、知識もグレードアップしています。かかわる人が増えるため、対人スキルが磨かれ人としての幅も広がる気がします。
執筆した記事が評価される
自分なりに知恵を絞り、時間をかけて書き上げた記事が高く評価されると、ライターとしてのやりがいを感じます。大変だった苦労も吹き飛ぶようなよろこびを感じて、モチベーションアップにつながります。
ライターの仕事の厳しさ
リサーチに時間がかかる
ライターの仕事で思ったよりも時間がかかるのが、執筆前のリサーチです。記事の品質は、リサーチで決まるといっても過言ではありません。自分の文章を世の中に公開する以上、読者に「正確な情報を届ける」責任があります。信頼できる情報を得るためには、それなりの労力が必要です。調べものが苦手な人には向いていないかもしれません。
納期を守るため徹夜になることもある
ライターの仕事は納期が設定されているケースがほとんどで、当然ながら締め切りを厳守しなくてはなりません。もし守らなければ、クライアントの信頼を失うことになるでしょう。
複数の案件で納期が重なり、作業に追われて徹夜になることもあります。「本当に間に合うのだろうか」とヒヤヒヤすることも。それだけに記事を書き上げたときの達成感は格別です。
自分の代わりがいない
誰しも突然の体調不良で休まざるを得ないときがあります。しかし、ライターの仕事は、休んでも誰かが代わりに記事を書いてくれるわけではありません。ライターの仕事はいわゆる出来高性なので、つい無理を重ねて自分の健康を後回しにしがちですが、それで仕事に差し障りが出てしまっては本末転倒です。体が資本なので、日頃からしっかりと体調管理をしておく必要があります。
まとめ
ライターは、与えられたテーマについて正確な情報を収集し、客観的事実にもとづいて記事を書き、納期までに成果物を納めることが仕事です。締め切り前には長時間労働が続き、徹夜になることも珍しくありません。
クライアントが求める品質の高い記事を納品する必要があるため、プレッシャーを感じることがありますが、その反面、やりがいや達成感は大きいものです。文章を書く仕事に興味があれば、ぜひチャレンジしてみてください。