敷かれたレールを走っていれば良かった時代から、自らがキャリアを選択、設計していく時代へと変化している今、自分の強みや選択肢を知っておくことは非常に重要です。そのなかで、留学経験は未来の可能性を広げる武器となります。そこで今回はより良いキャリアパスを形成するための留学経験の活用法について考えます。
キャリアパスとは?
「キャリアパス」とは、目標とするキャリア(経歴)を積み重ねていくための必要なステップや道筋を意味します。
一度会社に入ったら定年まで同じ会社で働き続けるなんて、過去の話。今は転職するのが当たり前で、自分でキャリアパスを設計し、ゴールまでのプロセスであらゆる経験を積み重ねることで、人生をダイナミックに楽しむことができる時代になりました。
選択肢の広がったキャリアパスを考えるにあたって、様々な文化や価値観を学べる留学経験は大きな強みとなります。
キャリアパスのための留学活用法
活用法1:語学力を活かす仕事につけるようになる
就職活動や転職活動で重視されるのがTOEICやTOEFLなどといった英語資格。高スコアを持っていることで仕事の幅が広がることは間違いありません。
強制的に長期間英語に触れることができる留学は、語学力·スコアアップに貢献します。いくつかある英語試験には特徴があるため、それぞれの傾向やスコア得点方法を意識して学習しておくことで、高スコア獲得につながるでしょう。
また、留学では机に向かって英語を学習する時間に加えて、リアルな英語を実際に聞いたり、自分で話したりする機会が日常的にあります。外国人相手でも、自信を持って英語を話せるということは、インターナショナルな場での即戦力になる可能性が高まるのです。
活用法2:現地経験·人脈形成から生まれる海外就職
海外の多くの国では、日本における新卒採用といったポテンシャルを重視する制度はなく、高校·大学卒業時からスキルや経験、そして企業とのつながり、いわば伝手を持っていることが重要となります。そのため学生のうちにインターンとして働くことは非常に有効で、インターン自体が大学のカリキュラムに含まれているところも少なくありません。
つまり、海外で働くためには現地語を習得しているのは当然のこと、現地での就業経験や人脈作りによって、自らのポートフォリオを磨いておく必要があるのです。留学期間を活用して現地の企業でインターンをして経験を積むことができますし、様々なコミュニティに属することもできます。就職先の選択肢が、日本国内だけでなく海外にまで広がるのです。
活用法3:グローバルな価値観から生まれる企業·職業選択
日本国外に出たことがないと、日本独特の価値観にとらわれがちです。例えば、仕事をすることが人生の幸せ、働けば働くほど良いと考えている人はまだ多いように思うます。
欧米諸国では仕事自体は人生の一部であり、家族やプライベートな時間を大切にすることなどを重視するなど、日本とは異なる価値観に出会うことがあります。
どちらが良い悪いといった話ではなく、様々な価値観を知るということが大切です。新たな視点があることで、今までの自分だったら選択しないであろう務め先や職業を選び、キャリアを積んでいくこともあるでしょう。
活用法4:企業が求める国際的視野の獲得
留学経験によって培われた国際感覚や多様な価値観への理解は、多くの企業が求める重要な視点です。グローバルな視点と柔軟な思考を持つ人材は、企業のイノベーション推進に欠かせない存在といえるでしょう。
多様な価値観や未知のものに柔軟に対応できる力は、業務の円滑化に役立ち、マーケティングにおいても大きな強みとなります。こうした多様な視点が企業の競争力をさらに高めるのです。
まとめ
時代の変化とともに、キャリアパスも多様化してきています。より広い視点·価値観を持って自分にあった人生を歩むためにも、留学という選択肢を取り入れてみませんか。将来の職場での多様性に対応するために非常に有益な経験になるでしょう。