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外資系企業に転職するために求められる英語力の目安とは?
2024.12.27 スキルアップ

外資系企業に転職するために求められる英語力の目安とは?   

外資系企業への転職は、キャリアアップを目指す多くの人々にとって魅力的な選択肢です。

しかし、その第一関門となるのが「英語力」です。ビジネスで必要とされる英語のスキルレベルは企業や職種によって異なりますが、外国人の同僚と働く環境では一定の基準を満たすことが求められます。

では、外資系企業に転職するために必要な英語力の目安はどの程度なのでしょうか。また、必要とされるのは本当に英語力だけなのでしょうか。本記事では、外資系企業への転職を目指す方が知っておくべき英語力の目安やその測定基準、さらにビジネスで求められる他のスキルなどについて解説します。

外資系企業に勤務する魅力とは?

外資系企業に勤務していると言われれば、思わずその人を羨望のまなざしで見てしまう人も多いことでしょう。昭和の時代ほどではないものの、確かに外資系企業には国内企業には無い魅力があります。その魅力とはどのようなものなのでしょうか?

高い給与水準

一般的に外資系企業では、国内企業より給与水準が高めです。特に業績や成果に連動する賞与は、国内のそれを大きく上回ると言われています。

徹底した成果主義

業務には成果が求められ、達成すればインセンティブ(昇給や昇進)が与えられます。自己成長を求める人にとっては、大きなモチベーションとなることでしょう。

キャリア形成が可能

海外拠点での勤務や国際プロジェクトへの参加など、キャリアの幅を広げるチャンスが多くあります。

ブランド力

国際的に有名な外資系企業であれば、そこで勤務していること自体が自身のステータスになります。

語力を判断する具体的な指標

上記のように魅力の多い外資系企業ですが、勤務する上で必須の能力と言われるのが英語力です。では英語力を判断する具体的な指標には何があるのでしょうか?

TOEICやTOEFLのスコア

一般的に個人の英語力を判断する指標として用いられているのが、TOEICやTOEFLです。

TOEIC

TOEIC(Test of English for International Communication)は、Listening & Reading(L&R)テストとSpeaking & Writing(S&W)テストに分かれ、それぞれのスコアはL&Rが10~990点、S&Wが0~200点です。TOEICは、主にビジネスや職場での英語力を測定するために作られています。たとえば電話や会議での英語、ビジネス文書の読解など、仕事を行う上でのシチュエーションを重視しており、実務的な英語力を評価するために多くの企業が採用や昇進の基準として用いています。

TOEFL

TOEFL(Test of English as a Foreign Language)は、主にアカデミックな環境での英語力を測定することを目的として作られています。海外の大学や大学院へ留学する場合に必要とされる英語のスキル(講義の理解、学術論文の読解、ディスカッション能力など)を評価します。

外資系企業で求められる英語力とは?

上記のように、主にビジネスでの英語力を判断するために用いられるのがTOEICです。一般的には、以下のような目安でスコアは評価されます。

600点以上:基本的なビジネス英語を理解できるレベル
800点以上:実務で英語を使える中級~上級レベル
900点以上:ネイティブに近い高度な英語力

職種によって求められるレベルは違う

ただし外資系と一口に言っても、職種や職位によって求められるレベルは違います。一般的には、以下のようなスコアが必要だと言われています。

IT業界や金融業界

TOEIC 850点以上が求められることが多いといわれています。特に英語を業務で頻繁に使用するグローバル企業では、900点近い点数を求められることもあります。

製造業

TOEIC 700~800点が一般的な基準です。応募する職種によっては、さらに高い点数を求められることもあります。

商社

TOEIC 750が最低ラインと言われています。海外駐在やグローバルポジションの場合は、さらに高い点数が求められます。

小売・サービス業

TOEIC 600~700点でも応募可能な場合があります。ただし管理職やグローバルポジションでは、800点以上が求められることも多くなっています。

このように確認していくと、外資系企業に転職を考えるのであれば、TOEIC 700点は最低でも確保しておく必要があると言えるでしょう。

求められるのは英語力だけ?

ここまで外資系企業に転職をする際に求められる英語力について解説してきましたが、果たして転職に求められるのは英語力だけでしょうか?

たとえば国内企業において、「日本語でのコミュニケーションだけは得意」という社員が評価されるでしょうか?当然のことながら、与えられた課題や仕事での達成度が高くなければ評価されることはないでしょう。同様に外資系企業においても、「英語のコミュニケーションだけが得意」という社員が評価されるはずはありません。

英語力はあくまで同僚や客先とコミュニケーションをするための最低のラインであって、これに仕事を遂行する能力や目標を達成するモチベーションが加わらなければ転職は成功しません。特に外資系企業は徹底した成果主義であることが多いため、転職者は入社した途端に「ハイパフォーマー」と「ローパフォーマー」に分けられてしまいます。

ハイパフォーマーに分類されれば高額の給与やインセンティブが約束されますが、そうでなければすぐに人員整理の対象にされてしまいます。外資系企業は、理由もなく給与水準が高いわけではありません。外資系企業に転職を考えるのであれば、転職先で高いパフォーマンスを発揮できる実力と経験が何よりも必要なのです。

まとめ

外資系企業への転職を成功させるには、求められる英語力の目安を把握することが重要です。TOEICのスコアは多くの企業で指標として活用されており、700点以上が転職の目安となりますが、職種や業界によりさらに高いスコアが必要とされる場合もあります。ただし外資系企業への転職は、英語力だけでは十分ではありません。外資系企業は徹底した成果主義のため、高い実務能力や経験が求められます。英語力と仕事の実力、この二つを備えることで、外資系企業でのキャリアを築く道が開けることでしょう。