フリーランスは、スキルがあるだけではなかなか仕事を獲得できません。「あなただからこそお願いしたい」といわれるためには、自分の特性や強みを明確化し、他のフリーランサーとの差別化を図ることが必要です。しかし、自分の強みがわからないという方も多いのではないでしょうか。
今回は、自分の付加価値を見つける方法を解説します。
スキルがあるだけでは仕事を得るのは難しい?
どんな職種であっても、フリーランスとして働くためには専門スキルが不可欠です。たとえばWebライターであれば文章力、Webデザイナーならデザインスキル、プログラマーならプログラミング言語の知識が求められます。
しかし、専門スキルさえあれば仕事を獲得できるかというと、残念ながら答えは「NO」です。よほど特殊な技能でない限り、同じスキルを持つ人は他にもたくさんいます。同じようなスキルを持つ人が競合する場合、消費者はより価格の低い商品を選択する傾向があるため、価格競争に陥りがちです。
フリーランスとして競合相手との差別化を図るには、スキル以外の付加価値を身につける必要があります。
フリーランスにとって付加価値とは?
フリーランスとして活躍するためには「付加価値」が必要です。付加価値とは、商品やサービスが本来持っている価値に、新たな価値を付け加えることを意味します。あなただけの付加価値は、マーケティング用語で「ユニーク・セリング・ポイント(USP)」とも呼ばれ、競合他社にない独自の売りや強みのことをいいます。
どんな仕事でもそうですが、特にフリーランス市場は競争が激しいので「この人に依頼したい」と思われるためには、自分ならではの付加価値を提供し、他のフリーランスとの差別化を図ることが重要です。
たとえばライターであれば、論理的でわかりやすい文章を書くことは当然であり、プラスアルファの価値を付けないと差別化できません。「クライアントと良好な関係を築くコミュニケーション力がある」「インタビュー時に、相手の気持ちを引き出す質問力が高い」など、自身の強みを把握し、効果的にアピールすれば、クライアントの目に留まりやすく、仕事獲得のチャンスが広がるでしょう。
自分の強みを見つける方法
多くの人が自分の強みや長所を見つけられない理由として、自分のことを客観視するのが難しいことが挙げられます。自分では強みや長所がないと思っていても、他者からすれば十分大きな強みであることはよくある話です。また、本人からするとごく当たり前にできることなので、強みだと意識していないケースの少なくありません。
フリーランスとして強みを見つけるには、自分自身を客観的に分析しすることが重要です。その具体的な方法を紹介します。
自分史を作成する
自分史とは、幼少期から現在までの自分の経験を年表のように時系列で書き出したものです。自分史は自己分析の手法の一つで、客観的に自分を見つめ直し、自分の強みや弱みを再認識するのに役立ちます。
自己分析ツールを使う
強みを見つける自己分析ツールとして、アメリカのGallup社が開発した「ストレングスファインダー」が有名です。ストレングスファインダーは自己の無意識の思考、感情、行動を分析するもので、Web上で簡単な質問に答えるだけで、社交性、コミュニケーション、責任感など34の資質に分類された才能や強みを発見することができます。
参考:
https://store.gallup.com/h/ja-jp
周わりの人にヒアリングする
する際は、さまざまな属性・関係性の人に協力してもらい、さまざまな意見を集めることが大切です。そこで得られた結果と、自己分析の結果と照らし合わせ、共通した点を自分の「強み」として把握することができます。
まとめ
フリーランスとして成功するには、付加価値を提供することが重要です。自分にはこれといった売りや強みがないと思っている人もいるかもしれませんが「当たり前にできていること」の中に隠れている場合があります。自分自身を多角的な視点で分析し、あなただけが提供できる付加価値を見つけましょう。
参考:
https://work-life.webmark-peep.co.jp/freelance/
https://work-life.webmark-peep.co.jp/strong-points/