身の回りのモノの値段がどんどん上がっていますね。
終わりの見えない値上げラッシュが続き、このまま何も対策をしないのはまずいのでは?といよいよ危機感を抱いている方は多いと思います。
今後、日本では物価上昇がやや鈍化すると予測されてはいますが、このまま、日銀の目標のインフレ率2%が続くとなると、今の現金の価値はどんどん目減りしていくことになります。そんなインフレ時代、私たちはどのように資産形成を考えたら良いのでしょうか。
今の100万円は20年後には67万円に
公共料金や食品、日用品、衣料品などの値上がりが続き、危機感を持つ日本人は増えていると思います。日本は長い間、物価が上がらないデフレが続いていました。そのため、賃金があがらなくても大きな問題ではなかったのです。
しかし、今はインフレ時代。長かったデフレの反動で、値上げラッシュが続いています。今後インフレ率2%で進んでいった場合、今の100万円のモノは20年後、148万5,900円になります。つまり、今100万円で買えるモノが20年後は148万円払わないと買えないということ。同じものを買うのにお金がたくさん必要になるのです。これは、お金の価値が下がっていることを意味します。
預貯金がたくさんあっても、安心できません。例えば、銀行に100万円を20年間預けたとします。メガバンクの定期預金(金利0.125%)で計算すると、20年後、この100万円がどれくらい増えると思いますか?なんと、課税後100万4,000円!わずか4,000円しか増えないのです。
物価は高くなっていく。資産が増えないとなると?
収入を増やしていかないと、いずれ生活が破たんしてしまいますよね。
給与以外の収入源が必要な時代
物価がどんどん上昇しても、それに伴って賃金も上がれば大きな問題ではありません。しかし、日本の賃金の平均はもう何年も大きく変わっていないのです。
確かに2023年から賃上げ傾向にあり、短期的にはこの動きは続くと予想されています。しかし、実際にはインフレの影響を受けるので、「実質賃金」の上昇は緩やかです。
この不安定な時代を生き抜くためには、資産形成が重要な意味を持ちます。そのためにも、給与以外の収入源が必要になってくるのです。
資産を増やす方法は3つ
資産を増やすためには、「支出を減らす(節約する)」「収入を増やす」「運用する」3つの3つの方法しかありません。まずは、家計の収支を見直し、無駄が発生している部分を改善していく「支出を減らす」対策が大切です。具体的には光熱費やスマホ代などの通信費、家賃、利用していないサブスクリプションなどの固定費のチェックが必要です。どんなに収入が増えても、固定費を整理しておかないと、穴があいたバケツに水をそそぐようなものなのです。
しかし、節約だけでは限界があります。そこで、次のステップとして少しでも収入を増やすために、給与以外の収入源の確保を考えることが重要になってきます。
収入が増えて預貯金にゆとりができれば、投資に回す資金も確保できますね。
手持ちのお金は増やしたいけれど、投資はリスクがあるから怖い。できれば安全な銀行に預金したいという方は多いかもしれません。もちろん、株や投資信託は値下がりする可能性があるのでリスクがあります。しかし、インフレ時代では、物価上昇が預金金利を上回ることがあります。ですから、預貯金をある程度キープしながら、お金に働いてもらって資金を増やす投資を考えることも重要です。
副業のすすめ
節約も投資も資金形成のためには重要な手段ですが、収入を増やしていくことも大切だとお話ししました。そこでおすすめしたいのが副業です。
副業は収入を増やすだけでなく、新しいスキルを習得し、キャリアの幅を広げる絶好のチャンス。給与以外の収入源があることで、経済的に安定し予期せぬ事態が生じてもあわてずに済みます。教育資金、住宅資金、老後資金など、将来のために備えることができ、投資のための資金としても役立つでしょう。
副業によって新しいスキルを習得すれば、本業や副業にも役立ち、仕事の幅を広げることができます。複数の収入源があることで、本業が万が一続けられなくなった場合のリスクヘッジにもなりますね。
新しい人との出会いで将来への夢が広がる
副業をすることで、本業とは違う人たちとの出会いがあります。ネットワークが広がり、新しいビジネスに触れるチャンスが広がるでしょう。一口に副業といっても、ライターやデザイナー、プログラマーなどのフリーランス、オンラインレッスンなどのサービス提供、ハンドメイド商品の販売や転売(せどり)など、さまざまな種類があります。まずは自分のスキルを棚卸し、興味のあることから始めてみてはいかがでしょうか。
まとめ
インフレ時代は給与以外の収入源を確保が重要です。複数の収入源があることで、たとえ本業の収入が減少したとしても、それを補完することができます。今後、物価が上昇しても生活水準を大きく下げる心配も少なくなるでしょう。物価上昇が続くときは、お金のことを考えるタイミング。副業を含めて、新しい収入源について考えることをおすすめします。